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小澤茂男は大学3年生になり、語学留学をするか迷っていました。留学となると1年休学になるわけですが、履歴書にも傷つくことなく、また海外で勉強できる機会なので、ぜひともチャレンジしたいと考えていました。もともと英語には興味があり、英会話にも通っていたのですが違う言語についても習得したいと考え、何か就職でも役立つ言語はないものか検討していました。

そんな矢先、先生からすすめられたのが「タイ語」でした。タイは日系企業が多く進出しており、タイ語ができる人の需要が高まっているとのことでした。中国語などもおすすめとのことですが、中国よりもタイのほうが楽しく過ごせそうだなといった理由で行き先をタイにしました。
タイ語の教室についてはインターネットでもたくさん紹介されていたのですが、現地の人とチャットでやりとりして、良い教室などについて情報を収集しました。ひとまず学校を見学して、その上で決めるのが良いといった結論に達し、現地に行ってから決めることになりました。
小澤茂男はこうして1年休学の手続きを済ませ、3月末にバンコク入りを果たしました。ネットでやり取りしていた人と友人関係になったこともあり、まずは現地でその人と待ち合わせをして話しを聞くことからスタートしました。

その人は大学卒業後、就職したものの海外で働きたいといった夢を捨てきれず会社をやめてタイへ留学しているといった話でした。半年ほど経過しており、住居などについても教えてくれました。
住居については前もっていくつかの候補をメールで送ってくれました。1週間や1ヶ月でレンタルできるもの、3ヶ月からの契約、半年などさまざまな形の契約内容でした。まずは住居を決めようという話になり、6件ほど見学してそのうちの1件に決定しました。決め手は家賃もそこそこであること、またBTS(鉄道)から近いことです。
3ヶ月ごとの更新となっており、まずは3ヶ月そこで暮らすことになりました。
なんとラッキーなことに、友人は翌日も付き合ってくれるということになりました。翌日は学校探しをすることにしました。学校については、それこそBTSで通うことが可能であり、価格についてもそこそこのところをリサーチしてくれました。いくつかの学校で迷ったのですが、最終的に友人が一押しの学校に入学することにし、入学手続きを行いました。

住居・学校ととんとん拍子ですすんだのは、友人のおかげ以外の何者でもありません。友人のおかげで2日間有意義に過ごすことができました。御礼をしたいと考え、2日目の夜はご馳走させてほしい旨、申し出ました。友人は遠慮していたのですが、それならばと一緒に食事をすることになりました。
学校と住居が決まったことで安堵したこともあり、その日はちょっといいレストランで食事をすることにしました。
しかし価格は安くてびっくり。2人でけっこう飲んだり食べたりして、たったの3000円程度でした。タイは物価が安く、とても恵まれているなと感じました。
その後、週1くらいで友人と合流しつつ、語学学校へ通うといった日々がスタートしました。

小澤茂男はタイ語が想像以上に難しいと痛感していました。とにかく発音が難しく、自分では習っているとおりに話しているつもりでも、全く通じていなかったことが1度や2度ではなく、自分には才能がないのかと落ち込むことがありました。しかし周りの話を聞いていると、みんなそうしたことを痛感していることがわかりました。
運よく同じ学校に日本人も通っていたのですがタイ語を一緒に練習したり、食事をするなどして互いに助け合いつつ、上達を目指していきました。
小澤茂男は毎日のように学校に通っていました。学校のカリキュラムはかなり本格的で月曜~金曜の朝8時から12時までとなっていました。復習は1日3時間くらい必要だったので、昼ごはんを食べてからは、自宅で復習に当てていました。夜については、誰かとご飯を食べたり復習したり、気ままに過ごしていました。
学費と生活費もろもろを含めて、月10万もあれば十分やっていけるレベルでした。自分で貯めたバイト代と親からの仕送りでやりくりしていたのですが、お金にはそんなに困らなかったといいます。

小澤茂男はバンコクにきて半年ほどが過ぎようとしていました。このころになると、文字についてもだいぶわかるようになってきており、日常生活でも困ることはなくなりました。
また自分の体験について記載したホームページを立ち上げる準備に入りました。どうしたら留学できるか、また住居や学校などはどうやって選ぶのか、その点についてもわかりやすいサイトを目指しました。
自分がこうして生活できるのも友人の助けがあってのおかげといった思いが強かったことから、問い合わせについてもなるべく答えるようにしていました。
そうこうしているうちにあっという間に1年が近づき、バンコクを離れるときは近づいていました。

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